​委託・委嘱・嘱託

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委託

一般に、法律行為又は事実行為を他人又は他の機関に依頼すること。
①私法関係については、その一般的規律は民法が行っているが、特殊な形態として、仲立、取次ぎ、手形・小切手による支払委託などがある。
②公法関係では、対等の国、地方公共団体等の機関の間又は少なくともその機関に対し特別な権力関係に服さない機関若しくは私人との間の具体的な事務又は業務の依頼に用いられる。

[有斐閣 法律用語辞典 第4版]


 

事務の委託

普通地方公共団体が協議によって規約を定め、普通地方公共団体の事務の一部を他の普通地方公共団体に委託して、その普通地方公共団体の長又は同種の委員会等にこれを管理、執行させること(自治二五二の一四~二五二の一六)。
[有斐閣 法律用語辞典 第4版]

各省各庁の長又は財務大臣が管理することになっている国有財産のうち、一定の種類のものについて、委託により他の者に管理させることができること。例えば、港湾法(昭二五法二一八)による港湾施設の港湾管理者への委託(五四)。
一定の事業者が、行政官庁の許可、認可を受けて、業務の管理を他に委託できること。例えば、道路運送法(昭二六法一八三)による一般旅客自動車運送事業の管理の委託(三五)。

[有斐閣 法律用語辞典 第4版]
 

 

民間委託

民間委託とは,国又は地方公共団体が,その事務及び事業のうち自ら実施する必要性に乏しく,民間が担うことができるものについて,民間に委託することをいいます。

民間に委ねることが可能なものはできる限りこれに委ねることが、より自由で活力ある経済社会の実現に資する(郵政民営化法1条)

国の事務及び事業であっても、国が自ら実施する必要性に乏しく、民間に委託して実施する方が効率的であるものについては、民間への委託を進める(中央省庁等改革基本法32条3号)

国の行政機関等又は地方公共団体が自ら実施する公共サービスに関し、その実施を民間が担うことができるものは民間にゆだねる(競争の導入による公共サービスの改革に関する法律1条)。

委託

委託とは、次に掲げる行為をいいます(家内労働法2条1項)。

一 他人に物品を提供して、その物品を部品、附属品若しくは原材料とする物品の製造又はその物品の加工、改造、修理、浄洗、選別、包装若しくは解体(以下「加工等」という。)を委託すること。

二 他人に物品を売り渡して、その者がその物品を部品、附属品若しくは原材料とする物品を製造した場合又はその物品の加工等をした場合にその製造又は加工等に係る物品を買い受けることを約すること。

製造委託

製造委託とは、事業者が業として行う販売若しくは業として請け負う製造(加工を含む。以下同じ。)の目的物たる物品若しくはその半製品、部品、附属品若しくは原材料若しくはこれらの製造に用いる金型又は業として行う物品の修理に必要な部品若しくは原材料の製造を他の事業者に委託すること及び事業者がその使用し又は消費する物品の製造を業として行う場合にその物品若しくはその半製品、部品、附属品若しくは原材料又はこれらの製造に用いる金型の製造を他の事業者に委託することをいいます(下請代金支払遅延等防止法2条1項)。

修理委託

修理委託とは、事業者が業として請け負う物品の修理の行為の全部又は一部を他の事業者に委託すること及び事業者がその使用する物品の修理を業として行う場合にその修理の行為の一部を他の事業者に委託することをいいます(下請代金支払遅延等防止法2条2項)。

情報成果物作成委託

情報成果物作成委託とは、事業者が業として行う提供若しくは業として請け負う作成の目的たる情報成果物の作成の行為の全部又は一部を他の事業者に委託すること及び事業者がその使用する情報成果物の作成を業として行う場合にその情報成果物の作成の行為の全部又は一部を他の事業者に委託することをいいます(下請代金支払遅延等防止法2条3)。

役務提供委託

役務提供委託とは、事業者が業として行う提供の目的たる役務の提供の行為の全部又は一部を他の事業者に委託すること(建設業(建設業法第二条第二項に規定する建設業をいう。)を営む者が業として請け負う建設工事の全部又は一部を他の建設業を営む者に請け負わせることを除く。)をいいます(下請代金支払遅延等防止法2条4項)。

委嘱

①一定の事実行為又は事務を他人に依頼すること。「委託」とほぼ同じ。例、「司書及び司書補の講習は、大学が、文部科学大臣の委嘱を受けて行う」(図六①)などがある。
②行政機関に置かれる審議会等の委員等に、当該行政機関以外の行政機関の職員、民間の学識経験者等を任命する場合に用いる。法令上は、この用例が一般。例、「委員は、都道府県知事が委嘱する」(国健保八八②)などがある。
[有斐閣 法律用語辞典 第4版]

​嘱託

①一定の行為をすることを他人に依頼すること。「人をその嘱託を受け…殺した者」(刑二〇二)、「女子の嘱託」(二一三)等の用例がある。公の機関が他の機関等に一定の行為を依頼するときに多く用いられる。嘱託登記(不登一六)、訴訟手続における嘱託(民訴一八六、刑訴一二五)等がその例。
②公の機関が、正式に職員に任命しないで、ある人に一定の業務に携わることを依頼したとき、その人の地位を「嘱託」又は「嘱託員」という。
[有斐閣 法律用語辞典 第4版]

鑑定嘱託

鑑定嘱託とは,検察官、検察事務官又は司法警察職員が、犯罪の捜査をするについて必要があるとき場合に、被疑者以外の者に鑑定を嘱託することいいます(刑事訴訟法223条)。


 

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