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  1. 民法上は、付合混和及び加工の総称。所有者の異なる二個以上の物が結合して分割できなくなった場合(付合混和)又は他人の物に工作を加えて新たな物を生じた場合(加工)、所有権の得喪が生じる(二四二~二四八)。

  2. 国際法上は、領海内での新島の出現などの土地の自然の拡張によって領土を取得すること。

[有斐閣 法律用語辞典 第4版]
 

付合

所有権を異にする二つ以上の物が結合して、これを分離することが社会経済上不利益な状態にあること。原則として、不動産の所有者は、従としてこれに付合した物の所有権を取得し、動産が相互に付合した場合には、主たる動産の所有者が合成物の所有権を取得する。付合により所有権を失った者は、所有権を取得した者に対して償金を請求できる(民二四二・二四三等)。
[有斐閣 法律用語辞典 第4版]
 

​混和

穀物が混合する場合のように、物が混ざり合って原物を識別することができない状態になること。所有者を異にする物が混和した場合、主たる物の所有者が所有権を取得するが、主従を区別することができないときは、混和の当時における価格の割合に応じて共有となる(民二四五)。
[有斐閣 法律用語辞典 第4版]

加工

民法上、他人の動産に工作を加えて新たな物(加工物)を作り出すこと。加工物の所有権は、原則として材料の所有者に属するが、工作によって生じた価格が著しく材料の価格を超えるときなどは、特約等がなければ加工者に属するとされる(二四六)。損失を受けた者は不当利得の求償ができる(二四八)。

[有斐閣 法律用語辞典 第4版]

 

​「生産」又は「製造」に対し、一般に動産を材料としてこれに工作を加えるという意味の「加工」については、【生産】を参照。

コラムー混和の類義語ー

混同

  1. 異なるものが混ざり合って識別が困難になること、又は識別を困難になるように異なるものを混ぜ合わせること。例、「各投票所及び期日前投票所の投票を開票区ごとに混同して」(公選六六②)。

  2. 民法上、相対立する二つの法律上の地位(例えば、債権と債務)が同一人に帰すること。債権と債務とが同一人に帰属したときは、その債権が第三者の権利の目的となっている場合を除き、債権は混同によって消滅する(民五二〇)。所有権と制限物権及び制限物権とその上の物権についても同様(一七九)。

[有斐閣 法律用語辞典 第4版]